『君の膵臓を食べたい』で刺さった言葉たち
「死ぬことを宣告された女の子が、死と向き合いながら戦っていく物語」
くらいの事前知識で映画を観に行きましたが、想像以上でした。
ナメてました。本当にすみません。
ことごとく泣かされました。
周りに人がいなかったらもっと泣いてたかも。
ネタバレにならないようにさらっと書きます。
「私が本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖い、って言ったらどうする?」
私たちは生きていると、1日1日の価値を考えずに過ごしてしまいます。
もうすぐ死ぬとわかっている人が過ごす1日はとても重い。
生きたくても生きられない人がたくさんいるのに、自分はこれでいいのか。
人前では常に笑顔で明るい桜良が、このセリフを言うことで、とにかく刺さります。
「私も君も、1日の価値は同じだよ。」
でも本当は桜良の言う通り。
いつ死ぬかわからない世の中に生きる私たちにとっては、病気で死ぬとわかっている人も、健康的な人も、誰にとっても1日の価値は同じはずです。
なんて当たり前のことを当たり前のように言うんだ、と思うかもしれませんが、本当に1日1日を大切に噛み締めて生きられているか?と言われると素直にハイと言えませんよね。
もう何も言い返せませんでした。
「私たちは皆、自分で選んでここに来たの。偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今まで選んできた選択と、私が今までしてきた選択が私たちを出会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ。」
たまたまの選択も全て「意思」と言っているところが刺さります。
この映画をたまたま観ようと思って、偶然時間が合って、と思っていましたが、これも「意思」なのかな。
ただ間違いなく、自分にとって本当に必要なタイミングで、この映画に出会ったのだと感じさせてくれました。
総括すると、とにかく台詞が良かった。
桜良役の浜辺美波さんもすごかった。演技も声も。サントラも素敵。
上のセリフが勝手に浜辺美波さんの声で脳内で再生されるくらいには抜け出せなくなっています。
今度はしっかり原作を読んで、キャストの皆さんの声とサントラで、深いところまで楽しみたいと思います。